・演技について→1、演技について・はじめに→最初に必要なのはイメージ。

筋トレをします。

ムキムキの身体になろうと思って、ジムに通います。
美しいプロポーションを手に入れようと思って、ジムに通います。


何も考えずひたすら筋トレするのと、「こういう身体になりたい」と具体的にイメージしながら筋トレするのではどちらがいいでしょうか。
正解は後者で、本当にそっちのほうが効果が出るらしいです。有名な話なのであなたも知っているかもしれませんね。




何にでも言えることですが、演技もやっぱりイメージが大事です。
演技をしようと考えて最初にすべきなのはイメージです。

ひとつ役を与えられて、この役を演じる自分をイメージします。
客から見てこういう風に見えるように演じたい、というイメージを持つのです。

イメージがないよりも、格段と自分の望む役者に近づけます。


「夢を持つのは大事」などという言葉があります。
個人的には嫌いな部類の言葉なのですが(夢という言葉には誇大妄想が含まれていると思うからです)、その言葉が言いたいことも「イメージが大事」ということだと思っています。

目的地のない旅は気ままだけれど辛く、目的のある旅はくじけそうになってもなんとかやっていける、なんて例もあるでしょう。
事実近年、旅の目的を特に持たないバックパッカーが、何ヶ月も同じ土地に住み着いてしまうという現象が起きているそうです。いやそれ自体は別にいいのですが、バックパッカーは本来各国を渡り歩く旅人です。目的のない旅は続けるのも大変、ということでしょうか。
まあ人それぞれですね、これは。


とにかく演技を始める際に、自分がどういう役者になりたいのか。
そして役を渡されたときに、この役をどう演じたいのか。

そのイメージを持つことから初めてみてはいかがでしょう。
次の項で、もう少し具体的な話をします。