・当サイトの主旨→はじめにお読み下さい。

芝居が大好きです。
観るのも好きですが、演るものとして、芝居が大好きです。もう何年も舞台に立っていませんが、今でも忘れられないくらい好きです。

役者として舞台の上で感情を吐露する。
驚き、嘆き、憤り、悦び、慈しみ……日常生活では決して真っ直ぐに出す機会のないような生々しい感情を素直に出すことができます。

演出として、スタッフとして、一人の芝居人として仲間と言いたいことを言い合い、冗談をほざき合い、本気の感情で一つの芝居を作り上げてゆく。
金にならないからこそ、金と無縁だからこそ追求できる裸の自分を見い出せます。


芝居は、いいものです。
意外にもあまり一般の人に知られていませんが、演るものとして、芝居は、いいものです。
一部の限られた人のものではなく、必ずしもプロに繋がるものではなく、野球やサッカー、テニスなどのように、人間としての喜びに繋がるものだと思っています。




私は、高校・大学と七年間芝居を続けました。
ですが大学卒業後、勤め人になってからは一気に離れてしまいました。

熱が冷めたわけではなく、単に忙しさや仲間の環境変化により、できなくなってしまっただけです。
きっと世の中にはそういう芝居人がたくさんいることでしょう。


芝居がしたい。
今すぐには無理でも、いつか必ず。

その想いを捨て切れません。諦める必要もないと思っています。
芝居は五十歳からだって、六十歳からだってできないことはありません。だからせめてここに、忘れないうちに、自分の芝居に対する考え方を書き記しておきたい。いつかまた始めようと思ったとき、かつての自分がやっていたことを思い出せるように、残したい。


このサイトに書くことは、あくまで私の考えに基づいたものです。
正しいかどうかは解りませんし、内容は「こうしたらいいんじゃねーの」という程度のものです。

ただ、確かに、私はこの考え方で芝居を演った。
これからもやっていきたいと思った。




このサイトに書いてあることを読んで、かつて芝居に触れていた人が「もう一度演りたい」と思ったり、芝居をやったことのない人が「演ってみたい」と思ってくれたら、私はとても嬉しいです。

2007年5月 団長