・当サイトの主旨→当サイトが対象にしている芝居

芝居、と一言に言っても色々な種類があります。

それはファンタジー、時代物、SF、現代物などのジャンルだけでなく、劇場の規模、観客の人数、一幕劇かそうでないか、等々様々な分け方があって、とてもその全てを網羅することはできません。

その中で、私がやっていた、好んでいた芝居というのは以下のようなものになります。


・劇場規模:小劇場(四十席〜百席前後)
・上演時間:一時間〜二時間前後
・役者人数:三人〜十人前後
・公演参加人数:五人〜十五人前後
・芝居ジャンル:広い意味でのコメディ(ドタバタのお笑いや、感動を織り交ぜたもの等)
・芝居モチーフ(時代):主に現代
・舞台美術:主に一幕(場所をリアルに再現した固定一場)
・公演期間:三日間程度(上演五回程度)


こういう風に書いてどんな芝居をしていたかを表すのは、材料だけ並べてどんな料理を作るかを示すに等しいほど困難です。
まあ、ただ、私の芝居は俗に言う小劇場芝居で、劇団は小劇場劇団でした。
三百席以上の小屋、それ以上に入る芸術劇場のホールなどとは違った妙味のある、良く言えばアットホームな空間が私にとっての舞台です。観客から役者の汗まで見える距離感が、そしてその距離感が生み出す劇場全体の一体感が、大舞台にもない感動を生み出せると、私は信じています。

それは、一流ホテルのディナーが、必ずしも場末の居酒屋に勝つとは限らないというのに似ています。


当サイトに書かれていることは、全てこの「小劇場の場合」というのが前提です。
裸一貫から芝居をするなら、必ず芝居初心者が触れる小劇場の道をどこまでも深く追求したいというのが、私の芝居道です。